こんにちは^^
ハッピーアニマルプロジェクト代表、
HAPカウンセラーの柴やすよです。
実は本名は漢字で「 柴育世 」と書いて「しばやすよ」と読みます 笑

あなたの(魂の)本当の願いを叶える為に、
人生は構築されている
「魂」という言葉を使うとスピリチュアルに聞こえるかもしれません。
けれど、これは決して非現実的な話ではなく、
人生の本質そのものです。
私たちが今この瞬間に体験している現実は、
すべて自分自身が生み出しているもの。
そしてそのシナリオは、
魂が本当に望む喜びを叶えるために、
緻密に設計されています。
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◾️人生の舞台は偶然ではない
どんな環境に生まれたのか、どんな両親を選んだのか。
それは「運」や「偶然」ではありません。
「不公平だ」「可哀想だ」という意味づけは、実は自分自身が与えているだけです。
良し悪しそのものは存在せず、そこにあるのは“体験”のみ。
生まれた環境や流れの物語は、
あなたが成し遂げたいことや体験したいテーマに基づいて選ばれています。
映画や小説の主人公のように、
必要な動機や、越えなければならない障害が、人生のシナリオに用意されているのです。
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◾️障害を乗り越える意味
例えば「誰かを真から愛したい」という目的を持って生まれてきたとしましょう。
その場合、最初に必要なのは「寂しい」「愛されたい」という環境。
そのあとにくる流れとしては、
「人を信じられない」「愛せない」という状況です。
やっぱり人はこうなんだと確かめる様なスパイスとなる障害を人生に盛り込みます。
そうして生み出された壁を超えることでしか、
本物の愛には辿り着けないからです。
だから私たちには時に、
「なぜこんなことが起こるの?」
「どうして願いが叶わないの?」
という体験が訪れるのです。
その体験によって、あなた自身がその様な現実を生み出す状態になっている事に気づいて手放すプロセスや、その願いを叶えにいくガソリンが必要になるからです。
そしてそれは、
自分を愛することや外側世界との調和、進化に繋がっています。
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◾️停滞と進化の分かれ道
もし人生が長いあいだ停滞していたり、
同じ悩みに囚われ続けているなら、
それは本来の力を観念や思い込みで封じてしまっている状態です。
人は、慣れ親しんだ生き方にしがみつこうとします。
たとえ苦しくても、脳は「未知」を恐れるため、
過去に基づいた思考・感情・行動を繰り返すからです。
けれど、それを超える方法はただ一つ――
勇気と意思、そして覚悟。
HAPカウンセリングでは、
人生を制限している観念を解消し、自分軸で生きられるよう導いていきます。
けれど、幸せから逃げる人を助けることはできませんし、
その様な状態の人は飛び込んではきません。
「自分もペットも幸せにする」と勇気を持って決めた人だけが、
人生を好転させていけるのです。
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◾️『夏への扉』が映し出す人生の真理
ここで、私が今年もっとも心を揺さぶられた小説を紹介します。
ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』です。

この作品は、SF小説でありながら、
時を超えて読む者の心に深く残る“人生の寓話”です。
そこに描かれるのは、単なる未来予測でも、科学的想像力の産物でもありません。
それは、人間の「本質」――希望と絶望、裏切りと信頼、諦めと勇気のせめぎ合いを通じて、人生そのものの構造を照らし出す物語なのです。
主人公ダン・デイビスは、恋人や親友である共同経営者など、信じていた人々に裏切られ、すべてを失います。夢も仕事も財産も、そして愛までも。
未来は閉ざされ、絶望の闇に沈み込んでしまう。
それでも彼は、完全に心を投げ出すことはありませんでした。
彼を支えたものは二つあります。
ひとつは――
「まだ扉の向こうに、夏が待っている」という心の灯火。
どれほど冬が厳しくても、
必ずその先に温かな季節があると信じる想い(奥底にある信念)でした。
その希望が彼を再び立ち上がらせ、
時の流れさえ超えて未来を切り拓く行動へと駆り立てたのです。
そしてもうひとつは――
彼の傍らにいた一匹の猫・ピートの存在です。
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◾️ピートという導き手
ピートは、作中で繰り返し「夏への扉」を探そうとします。
寒くて凍える冬でも、主人公に家の扉を開ける姿を見せたり、主人公に家中の扉を開けさせるよう衝動を駆り立てたりします。「ここでもない、もっと暖かい場所があるはずだ」と言わんばかりに。
これはまるで、人生におけるペットの役割そのものです。
彼らは私たちにこう問いかけています。
「あなたの心も、まだ閉じている扉の先に“夏”があるんじゃない?」
主人公ダンにとってピートは、
ただのペットではありません。
彼を再び立ち上がらせ、希望を諦めないように導いた存在でした。
もしピートがいなければ、彼は絶望の淵で心を凍らせていたかもしれません。
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◾️ペットは、あなたを夏へ導く存在
これはまさに、私たちの人生におけるペットたちと同じです。
犬や猫、共に生きる存在は、ただ癒やしや慰めを与えているのではありません。
彼らは飼い主の魂のテーマを映し出し、本当の喜びへ導く存在なのです。
「どうしてこの子と出会ったのか?」
「なぜこの子にこんな症状や行動が現れるのか?」
それは偶然ではなく、
あなたが“夏への扉”を開くために必要な学びや気づきを届けているからです。
ピートがダンを導いたように、
あなたのペットもまた、あなたを希望と幸せの未来へと導いてくれているのです。
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◾️試されるのは「人を信じる心」
そしてこの物語の核心は、
「どれほど裏切られても、なお人を信じられるか」という試練にあります。
彼は、過去に信じた者たちに人生を破壊されました。
それでも最後に彼は、別の二人――新たな人間にすべてを託します。
財産も、未来も、命運さえも。
(男女に裏切られたのに男女に託すという設定の素晴らしさ✨)
それは、人間そのものを信じるという選択でした。
そして、その選択によってのみ、
彼は愛と幸福に満ちた未来へ辿り着くことができたのです。
裏切りの痛みを経てもなお、「人を愛したい」「信じたい」という心を失わなかったこと。
そこにこそ、彼の人生の、彼という人間の真実がありました。
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◾️伏線の美学と物語の精神性
『夏への扉』は、その構成の素晴らしさ――伏線がひとつ残らず回収されていく巧みさが見事な作品です。
しかし、真に心を打つのは、物語の技術ではありません。
すべての伏線は、主人公が「希望を諦めなかった」ことへの報いとして収束していきます。
それは、作者が伝えたかった精神性そのもの。(と、私は受け取りました。)
「どんなに閉ざされた冬であっても、必ず夏への扉は存在する」――
この真理を、読者の魂にまで響く物語として描き切ったのです。
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◾️私自身と『夏への扉』
私はこの小説を読みながら、自分の人生を何度も重ねました。
過去に裏切られ、人を信じることを恐れた日々。
「信じていい人間なんているのだろうか」と葛藤し、時に人を避け、自分の望みさえ押し込めてしまったこともありました。
けれど、私は人間を諦めませんでした。
「本当に望む幸せ」を諦めなかった。
その結果、今の私は「人間が大好き」と心から言える世界に生きています。
愛と誠実さを持つ人々に囲まれ、動物も人も真から幸せになれる循環の中にいます。
『夏への扉』の主人公と同じように――
裏切りや絶望を経てもなお、信じる心を選び続けたからこそ。
私もまた、自分の未来を信頼と愛に満ちたものへと書き換えることができたのです。
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◾️夏への扉は、誰の人生にも存在する
『夏への扉』は単なる物語ではありません。
それは、私たち一人ひとりの人生に秘められた普遍的な真理を映し出す鏡です。
どんなに冬が長くても、
どんなに冷たい嵐にさらされても、
諦めずに勇気を持って進み続ける人の前には、必ず“夏への扉”が現れる。
それは本の中だけの話ではなく、
あなた自身の人生の物語でもあるのです。
幸せを掴むのは、頑張った人ではなく、
「勇気を出した人」。
『夏への扉』の主人公がそうであったように。
今、本当にあなたが心から求めている喜びは手に入っていますか?
これまで慣れ親しんできた生き方や、他者・世界との関わり方を手放すことは、
「ここまで築いてきたものが壊れてしまうのではないか」という恐れや、
予想外に心が揺さぶられたり、思い通りにいかないのではという不安を伴うかもしれません。
けれど、その“安全”に見える枠の扉の外にこそ、
まだあなたが知らない新しい世界、
そしてあなたが本当に望んでる未来、あなたの真の喜びが待っています。
あなたが「本当に望む幸せ」を諦めない限り、
人生は必ずその望みに沿って構築され続けます。
その意思こそが、必要な行動を生み、運命を切り拓く最大の力なのです。
我が家のピート。愛猫アリー♡ 背中にハート♡
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秋になって冬を迎えるこのタイミングにこそ ”夏への扉” について書きたかった私なのでした。