私たちも動物たちも、

怒ったり泣いたり笑ったり、

お天気と同じ様に、感情が常に変化しています。

それ自体がとても自然なことだし、

どんな感情にも、良い悪いなんてありません。

晴れだからいいとか曇りだから悪いというものではないように。

お天気と同じで、感情も、ただそうあるだけ。

感情は、あくまで「結果」です。

カウンセリングを行なっていて、

多くの飼い主さんが、自分のネガティブな感情がペットに影響するのではないかという恐れを抱いていることに気づきます。

無意識にネガティブな感情を抱くことを避けようとして、蓋をしていたりします。

そうした行為は、晴れているのに晴れだと思わないようにしようとしているようなもので、現実逃避になります。

現実逃避をしても、何も良い結果には結びつきません。返って自分の首を絞めることになってしまいます。

既にそこにある感情をそもそも無いことにはできないので、そう思わないようにしようとしたり蓋をしてしまえば、どんどん自分の状態を苦しめ、自分のことがどんどん見えなくなっていってしまいます。

また、生まれた感情は、蓋をしたところで消えてなくなるわけではありません。

その状態自体が健康ではないし、蓋された状態では、自分のエネルギーをどんどん削いでいきます。

その「状態」自体が、ペットに悪影響を及ぼすのです。

既に生まれている感情というのは「結果」に過ぎません。

そう思わないようにしよう、感じないようにしようとしても、それは既に生まれてそこにある。

悲しくても寂しくても、素直になって泣いている子供を見たら、可愛いと思ったり抱きしめてあげたくなったり、美しいと感じたりしませんか?

実は素直に感じている感情というのは、とても良いクリアなエネルギーの状態なんです。

それが例え悲しみなどネガティブな感情であっても、ペットに悪影響を及ぼしたりはしません。

悪影響を与えるどころか、寧ろ素直な感情、素直なエネルギーというのは、良い影響を与えます。

自分もきちんと素直に感情を吐き出せると、楽になったり軽くなったりするでしょ?



生きていれば、季節や天気が移り変わるように、様々な感情を感じます。

それは、あなたが生きているからこそ感じられるもの。

感情は、あなたという人間を感じさせ、あなたの幸せへと導いてくれているコンパス。


ペットの幸せのためにも、あなた自身の幸せのためにも、

どうか感情に蓋をせずに、

あなたの大切な気持ち、大切な感情を受け取って、

しっかり感じてあげてくださいね。


それが、生きているということ。

かけがえのないあなたが、ここに存在しているということ。